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泣けるということ

cry

 

女性はすぐ泣く

泣けば許してくれるという甘えがある

時に戦略として泣くという武器を使う

 

こんなことが世間では言われます。

 

あなたは悲しい時にちゃんと泣けますか?

 

女性も今の時代は、自己実現の望みだったり、
社会において好きな仕事での成果をあげたり、両立したり、
目に見える実績を積むことなど、

男性性をフルに発揮して社会で渡り合うという女性も
増えていると思います。

 

同時に、男性の論理のまだ残る社会にて、
葛藤を感じながら仕事をしているという方も、実は多いかもしれません。

 

先日とても興味を持って見たテレビ番組があり、
ドイツのリアリティ番組のひとつですが、
若い女性たち(16、7才~20代前半が大半)が
モデルとしてのタイトル獲得に向けて競うというものです。

最終的には一人だけが選抜され、ドイツのトップモデルと呼ばれます。

 

その週ごとに繰り広げられる闘い(内なるもの含め)の様子は、
まだ若い女の子というより、プロとしての意識を持って階段を上る、

そんな厳しさと成長の意欲とたくましさ、柔軟性が要求される
ある意味、タフさも必要な過酷なものでもあります。

そしていくら外見が美しくても、カメラマン、使う側の要求に応えられる
パフォーマンスができなければ、残ってゆくことはできません。

競争相手はたくさんいるのです。

 

そしてある週に、私も期待していた女性が思いがけないチャレンジに
見舞われることになりました。

それまでそのプロ根性と強さと忍耐強さ、意欲のキープなど
ずば抜けていた女性が、「泣けない」のです。

あいにくその週の撮影のテーマは「泣く」「涙」でした。
泣くその表情で深く伝えなければならないのです。

感情はとても強力に伝播するものですから、広告の仕事などをする
モデルとして、さまざまなシェードの感情を自在に表現できることは
やはり強みとなりますから、

多彩な感情を表現できることは、モデルとしての資質にも
大いに必要となるものなのです。

 

そこまで順調に勝ち残ってきていたその女性は、
悲しさを誘う音楽を聴いたり、悲しい過去のことを思ったりして準備して、
集中して涙を出そうとしたのですが・・・

どうしても涙は出てきませんでした。

そして残念ながら、彼女のそこでの旅路も終わってしまいました。

 

小さなころ、私たちが悲しかったり、怖かったり、さびしかったりしたとき、
涙はすぐに流れるものでした。

そして次の瞬間にはケロッとして笑顔になったりもしていました。

 

cry

 

けれど成長するに応じて、社会での特定のポジションでの振る舞いを身につけるにつれ、
内なるジャッジする声や、強くあらねばならないというコントロールの力に押されて、
その自然な感情の発露は抑えられてしまいます。

 

泣くことは一般的に弱みを見せること、弱者の立場になることでも
あります。

それが難しくなるのです。

 

そこには、自然な弱みを出しても大丈夫なのだ、受け止めてもらえるのだという
信頼が欠如していたり、

サバイバルな状況の中、自分自身を叱咤激励して隙なく振る舞う、
その男性的な力が育ち過ぎてしまって、

弱さを自然に見せられる、女性性の部分を置き去りにしてしまったのかもしれません。

 

現代に生きる私たち女性は、
男性化して、女性の本質の柔らかさ、優しさ、穏やかさ、平和な気質などを
価値も特にないものとして捨ててしまいがちだと思います。

なぜなら、それらの資質はあまり尊ばれてきませんでしたし、
狭い範囲で、たとえば家庭、小さなグループなどでは感謝されても、
旧来の社会の中で活躍しようとすると、あまり役にたたないものでも
あったからです。

 

けれど今の私たちは、その両者に橋をかけ、
行き過ぎにはバランスを取り入れ、

理性だけではない、感情も大切にできる、両方を活かした在り方が
できるときだと思います。

そのバランスをとってゆくことで、同時にパートナーとの関係性にも
和やかさと調和が生まれます。

 

もしあなたが、今泣けないほどにコントロールが効いてしまっているなら・・・

しばらく、素敵なラブロマンスものを映画などで観て、
素直な感情の流れに添ってみましょう。

流れはそこ、あなたの中に確かにあるのです。

ただ、「泣いてはだめ」という強いコントロールが堰きとめているだけ。

 

つらいときは泣いてもいいんだよ・・・と
自分自身がお母さんになって言ってあげること。

これは大人になっても、大切な感情のケアだと思います。

 

あなたは最近ではいつ泣きましたか?

 

そして泣いた後、どうでしたか?
すっきりしましたか?

 

泣くことは感情を浄化するセラピーとなります。