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女性の生き方 in ドイツ 1

女性

 

今日は、パワフルなハンサムウーマンのSのことを
書かせていただきます。

彼女との付き合いはかれこれ13年ほど。

ドイツに来て、ドイツ語を学ぶために通ったケルンでの
語学コースで知り合った女性です。

すっとした知的な女性で、ちょっと近寄りがたい雰囲気もありつつ、
1からドイツ語を学ぶという共通項にて、次第に仲良くなりました。

その当時、授業の合間のコーヒーブレーク時に
コーヒーを片手に

「なんだか大変だよね~ドイツ語、はぁ~。。。」と
愚痴を言いながらも、お互いがんばっていたのを思い出します。

 

彼女はとても賢い人で、出身はクロアチアですが
ロンドンの大学を経てからジャーナリストとして働いていて、

東欧革命の独立時なども、ジャーナリストとして祖国関係のニュースなどで
活躍していたと聞きました。

そんな才女のS、

このドイツでも、速やかにテレビ局で職を得て、
家も買い、子供も生まれ、

ある意味で、とてもパワフルな女性として
女性が手に入れたいものをしっかり手に入れる生き方を
してきた女性です。

今はさらにキャリアアップして、ヨーロッパ連合の機関にて働き、
ベルギーの首都ブリュッセルに移住して、
さらに彼女らしい、息子さんとの暮らしを模索しています。

また、移住する前に、ドイツ国籍も取得したということで、
どこかボーーッと暮らす(笑)私など、ちょっと驚いてしまうほどです。

 

彼女のそんな表の顔と同時に、

家を訪れた時には、ささっとおいしいクスクス料理や
ケーキを作ってくれる女性らしい顔、

息子にはとても良き母としての顔など、

女性の強さと優しさ、賢明さをとても表現している
素敵な女性なのです。

そんな彼女はオシャレもシンプルでエレガント。

機能的なジャケットに、動き易いパンツやスカートが
定番の感じです。

 

私と彼女との接点は、
仕事やキャリアなどの外側の世界ではなく、
よりプライベートなところです。

彼女が妊娠中でお腹が大きかった時も、私の住まいに訪ねてきたり、
慣れない育児でとても大変な時、息子くんをベビーカーに乗せて、
ちょっとベソをかき気味で、突然訪ねてきたりと、

その多面体で自然な顔も魅力の女性です。

 

そして、強くて合理的な表の顔のその奥には、やはり私たちと同じ
色々な悩みがある、普通の女性としての素顔もあります。

実は彼女がそんな風に、キャリアと育児を両立出来ているのは、
ご主人が家に居て担当してくれていたから。

けれど、それも彼女の深い悩みのひとつであって、

というのも、家を買ってすぐに、ご主人は燃え尽き症候群になり、
それまでラジオ局でバリバリ働いていたのに、
働けなくなり、

言わば自動的に主夫の役割。

家事、育児の、働く女性としてその負担は軽減されても、
ローンの支払い含め経済的な負担はすべて、彼女の肩に
のしかかったのでした。

 

そして現在、息子くんとブリュッセルで二人で暮らす生活で、

ご主人とは近い将来には離婚も視野にいれつつも、
当面、子供の良き父母として協力して、
ファミリーとして柔軟にやって行くということ。

週末、ボンからわざわざご主人がやって来て、色々手伝ってくれて
一応彼女の厳しいキャリアライフは保っているのだそうです。

この形態は、いわゆる「家族」としてつながり続けるという、
「卒婚」などと言われるようなものかもしれません。

また、その形態を決意するまでは、彼女にも葛藤があり、
けれど究極、生活が忙しすぎて立ち行かないという苦悩からの
ギリギリのものと感じます。

慣れない仕事と場所と、そして一身にしなければならない息子くんのケア。

仕事の重圧だけでいっぱいいっぱいのところ、さすがの彼女も
かなり参っていましたし、そのあたりで久しぶりで会ったときも、
その彼女の日常の厳しさを感じたりしました。

翻訳者としての精進と、厳しいトレーニングの必要なキャリア、
そして家庭、子供を守るママとしての責任。

彼女らしい賢さで、現状に合わせて理知的に進めてゆくその姿勢は、
紆余曲折があったとしても、とても強さを感じます。

彼女に、「その強さはどこから来ているの? あなたのお母さんも
そんな風に強い人だったの?」

そう聞いた時、

「そうね。。。たぶん」と言った彼女の中には、お母さんから
受け継がれた強さが、脈々と生きているのですね。

お母さんもお父さんももう移行している、一人っ子の彼女。

お母さんの晩年は糖尿病の悪化で、失明してしまったのだそうですが、
そんななかでも、きっと尊厳をもって生きぬいたのであろう、
素晴らしいお母さんだったのだと思います。

 

友としては、彼女の近い未来が、よりリラックスも伴う
今までの彼女のがんばりに見合うものであるように
祈っていますし、

そして関係性においても、与え受け取ることをより楽しめるように、
彼女の女性的な側面がより生き生きと、
楽に表現できるようにと、

彼女の笑顔がさらに輝くことを願っています。

 

キャリアも、そして育児も、ホリデーも・・・
可能なことは貪欲に挑戦して獲得し、強く柔軟に生きる彼女。

彼女の前に立ちはだかるチャレンジでも、
彼女を弱くしたり、ギブアップさせることはできないのです。

彼女自身のパワーが、彼女にとってのオリジナルな幸せを
これからの人生においても、確かにクリエイトしてゆくことでしょう。

あなたのそばにいる、一見隙がなさそうなハンサム・ウーマンも、

人間として日々色々なチャレンジがあったり、
女性性と男性性のバランスのチャレンジがあったりしながらも、

懸命に生きる、悩みや苦しみも同じように持つ女性なのかもしれませんね☆