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2025-03-08

映画『マリア』を観て

心が揺れるとエネルギーも動く

春めいていろんな活動に誘われる時。

戸外も屋内も楽しさが増して来ているような、春のこの時期。

先日映画館へ足を運び、レトロな雰囲気を楽しむ中で、そこを大切に維持してくださっていることに、感謝とともに。

良質の映画は心の栄養、糧となる

観たのは『マリア』。
マリア・カラスの物語です。

そして演じていたのはアンジェリーナ・ジョリー。
正直最初は、彼女が適役なのかな?と思いましたが、視線や瞳で深い感情を伝えるその女優魂というか、
やはり優れた役者さんなのだなと改めて思ったのでした。

様々な感情の揺れ、幅を伝えること、そんな言葉を超えた深い思いを瞬時で伝えること。
細やかな感性と蓄えた自分自身のものが十分にないと、演技の中に魂が宿ってゆかない。

そしてそういう意味で、この映画には演じた彼女の精神や魂が宿っているように感じ、
またそれを通して表現されるマリア・カラス自身。
その像に迫るということが自然に起こっていて、「いい映画って心を耕すな」って思いました。

エネルギーの流れに触れることで自分のエネルギーも流れ始める

私はフランス映画が好きでその一つは、好きな女優さんにフランスの方が多いから。

映画を通して彼女たちの雰囲気、エネルギーに触れ、演じられている人物を通しての人生の機微や心の繊細なひだを感じることで、
私自身の心にもエネルギーが流れ、日々の生活で乾いたり感受性が鈍っていたところが復活するように思います。

そういえばわたしの古い友人ですが離婚後「ほぼ毎夕、DVDを借りて映画を観ていた」と言っていました。
何らかの心を癒すレメディとなっていたのでしょう。

心を耕す、魂とつながる

抽象的で現実的ではないことは、忙しい現代どんどん忘れられ、優先順位が低くなり、素早く確実なリターンをもたらすものへと突き進んで行く。
こんな風になりがちですが、

けれどそもそも「何のための人生なの?」

これを考えると、魂や心抜きにいくらたくさんの活動をして一時の充実を感じたとしても、
虚しさはぬぐうことはできないのではないかなと思うのです。

「目は魂の窓」って言いますけれど、その窓から見える魂がいつも輝いているような、
そんな日常を送りたいものと思いました。

そのためには糧というのか栄養というのか、即席ではない本当に深みへと到達する
人間としての様々な幅を意識して、それこそ感情も良い、悪いで分けないで愛でてゆく。

これを日々大切に自分の中で行って行くことでしか溜まってゆかない、
目に見えないエッセンスのようなもの。
それをやはり大切にして行きたいなって思いました。

芸術や音楽は、その表現者の濾過した贅沢なものをシェアしていただくという、尊いチャンネルだと思います。

そして尊いものはそう簡単なものではなく、そこにはそれなりの費やされるものがあり、
命やエネルギーとの交換で現実におろされるものと感じます。

うちにもマリア・カラスのCDがありますが、映画の中で立ち上ってきた彼女のエネルギーを感じながら、
またゆったり時間に聴いてみたいと思います。

豊かな女性の生き方

私は女性の生き方にとても興味がありますので、
彼女の伝記的映画『私は、マリア・カラス』もこれから届きますのでさらに観てみたいと思います。
さらに占星術からその人物なりに迫って行けると、大変豊かで濃い学びの尊い機会となります。

あなたにとってインスパイアしてくれる存在はどんな方ですか?
その存在とのつながりを日常でキープしていますか?

 

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