虹と真珠
虹を見かけた時の喜び
先日運転していて、ハッと見た空に薄い虹を見つけた時…
思わずワクワクしました。
「雨がなかったら虹はない」
当たり前のことですが、その直前に雨という現象があり、
それが晴れて生じる空での美しい風景です。
雨から晴れということで、虹は復活というような象意も運びますね。
その推移から感じる恩恵、ギフトが、虹を見つけた時のうれしさに
知らずこもっています。
真珠-内で育む奥深い美しさ
そういうことでは、「真珠」も同じような状態の推移と、変容を通して
痛みを最大に昇華した姿を見せてくれます。
あこや貝の内側の傷から、そこを癒すために発達して形成される真珠。
大きさも色も巻きもそれぞれですが、私たちの身を美しく飾ってくれるものとして、
特に女性には古代から人気です。
宝石と言っても、女性が同じように好きなダイヤモンドとは趣きが違い、
人により、ダイヤモンド派、真珠派と分かれるところかもしれません。
女性の内面の変容、ゴールの象徴
私は昔、お仕事で宝飾店にお勤めしていたことがあり、
主な業務は商品管理でしたが、短い期間店頭にいたこともあります。
その時は商品には毎日接していたわけですし、多くのダイヤモンドも見ましたし、
また真珠の仕入れにも連れて行っていただいたりしました。
そういうこともあり、ダイヤモンド、真珠にはちょっと思い入れもありますが、
真珠の奥ゆかしく、深みのある美しさは、大人女性にこそ
とても似合うものではないかと、先日改めて感じました。
美しいシルバーペールピンクの光の中で
イメージで、シルバーがかった繊細なペールピンクのエネルギーを感じて、
それがまるで真珠のクオリティと重なり、ちょっとうっとりした時間を過ごしたのです。
その光の色によって、特定の存在、天使などの存在が浮かぶことがありますが、
その時は真珠という、その在り方自体が伝わって来ました。
深みのある女性性の究極の姿のようにも思え、その繊細で多様さを秘めたエネルギーを
しっかり感じたいと思いました。
そこにはいろいろな体験を呑み込み昇華させてきた、その総合力というものを感じましたし、
矛盾したもの、時には自分を害するものさえも、ゆったりの時の中で包み
自然な変容をもたらした、その統合するということでの母性。
あるいは、過程を支える強さといったもの。
それも、優し気な風情の中に同時に感じました。
女性性と呼応する聖なる質
ダイヤモンドのキラキラと輝ききるということでの 華やかさとはちょっと違う、
ゆかしさ、深み、穏やかに添うということ・・・
その美しい質が独自に感じ取れました。
そしてそれは全く同じではないとしても、私たちの女性性、
特に大人女性の女性性について、示唆してくれるたくさんのことがあると思いました。
時を味方に熟成させることでの美しさ
じっくりと内側で、傷を癒しながら美しいものを醸成させる。
それには時間も時には辛抱も必要。
けれど、その先には結晶として、その作業の祝福を表す美しい真珠が育っている。
日々、普通の生活の中ではかわりばえしない繰り返しのように思えても、
内なる神聖なスペースでは、尊い真珠が育っていっている。
それを改めて大切にして、自分の心のケアや様々な感情を受けとめ慈しむこと。
自分を大切にすることで、内なる真珠が育つ
そんな小さな世界で起きていることを、さらに愛でてあげたいと思いました。
こんな小さな態度から、私たちの内外で進む大きな変化の時代と
添って行く力が、湧いて来るように思います。