他者のエネルギーを通しての変容
変容の中ではコントロールが効かない
変容の波は容赦なく、さらに濃く高くなっています。
外側のいろいろな変化に目を奪われている傍ら、
内側の変容も常にさらに大きく生まれている今。
実際の感覚外で多く起きていることに、私たちは案外無自覚で
流されるように、けれど大きなルートを通っている最中と思えます。
そしてここでは意識的なコントロールが効かない感があり、
どんな情報とどんなエネルギーと響く器を、今までつくって来たのか、
それだけが大事、こんな風にも思います。
ということでいえば、つけ焼き刃で対処できるというのではなく、
何を蓄えて来たのかということ。
他者との出会いで受け取っているもの
それを見せて来るのは自分自身でもあるわけですが、
関わる中でご縁を得た「他者」から見せられる心象風景も
変容のためにはかなり大切な要素として迫ってきます。
『あなたは私、私はあなた』としての「他者」ではありますが、
肉体をもって生きる上で蓄えた情報も視野も違うため、
自分では当たり前過ぎて死角になって見えないこと、視界に入って来ないことへも
開いくれる刺激を伴って、人生にやって来てくれます。
チャレンジと恩恵は裏表のコイン
大きなインパクトをもたらしてくれる人とは
たいていチャレンジングな感情のやりとりもあったり、
心地よいだけの関係ではないことが多いと思います。
心理を深堀りしたり、いろいろ考えたりというマインドの作業は
なかなかに面倒ですので、必要がなければやりたくない。
楽しいことだけで日々を満たしたい。
こんな気持ちを私たちはもっています。
けれど、そんな枠を破って突きつけてくる真実を観る必要がある時、
他者という姿を通して、真理自体が登場する。
そしてそれは慈悲なのだなと思うのです。
頑固に守るものこそ、手放していいものかも?
人って私も含めてかなりみな、頑固です。
自分なりの価値観、信念というものをとても大事に抱えて自己像を重ね認識しています。
内側の世界を侵害されるのは、自分のモノを侵害されるのと同じで強い抵抗が生じます。
けれどその時にその「他者」が現れているということ自体、
あなたやわたしのハイヤーセルフが許可しているわけですから、
究極的な進化への一つの道筋であることは間違いないわけです。
うれしく楽しい体験から日々の暮らしを続けてゆくエネルギーを得る。
心に蓄える。
と同時に、辛いチャレングなことも、「偽装されたギフト」として後で実感できることが多い。
二つの顔を持たない経験はなく、どこを観て何を得るのか、
何を心に刻むのかは人それぞれ。
人生のアート。
そのアートが美しいのかどうなのか、それは少し時が経った後にわかること。
渦中では夢中で進むしかなく、様々な感情があふれたり視界に霧が立ち込めたり、
「今何をしていて、どこへ向かって行くのか」もわからず
闇雲にただ刺激を受けて反応しているだけに思えることも。
ハートは寛いでOKを出している
生は止まることなく、理屈でも理性だけでもなく、
生まれては消え、そのサイクルを繰り返し、
大きな何かの中にすべて包まれているもの。
人って両極を経験し理解して行く道のりを進んでいて、
その時々、その人その人で、その時の正解も違う。
頭はそれらをコントロールしたくて仕方がないけれど、
ハートは「大丈夫、流されても…」と構えている。
何とかバランスを取ろうとしたり、現実での現状確認をしたがり、
それを情報や知識で分析しようとするのが現代の人間だと思うけれど、
そんな小さな試みより、命や生は大きくて、逆らうことができない。
降参の勧め
人って多分「降参」することを嫌がる生き物。
対抗することが進歩しているように思えたり、
降参することは負けて弱くなること。自分を諦めることと考えてしまう。
けれど大きなコインの裏表、どちらも私たちは経験して生きているのだとしたら、
上手に降参することも貴重な学び。
そして同時にそれは・・・簡単ではない。
私自身こんなことを書きながらも、でもやっぱりコントロールしたいし、
何が起きているのか、何が起こるのか知っていたいし安全でいたい。
切実に安全を求める自分もいて、
けれど同時に、それが叶わないこと、
それを理解するのが負けでもないことを、少しずつだけ理解し始めたような、
呑み込みの悪い生徒のような気分。
人生の師の顔はさまざま
人生っていっぱいのひっくり返し、矛盾があって、
一筋縄ではゆかないもの。
その人間意識からはなかなかに難しいことを続けて行く道のりで、
お互いを助け合うために「他者」として出会って、
その生きざまから今までにない何か新しいものを伝達してくれる。
そんな役割をお互いが担って、私たちは当たり前の顔をして
当たり前の日常を淡々と続けている。
日々の小さな奇跡のようなこと。
そこへの感謝を忘れずに、日々の歩みをできるだけ丁寧に、
してゆきたいなとただ思うこの頃。
みなさまはいかがですか?^^