おもてなしに見るドイツの文化
「お・も・て・な・し」
これってずいぶん前かもしれませんが、流行りましたよね。
さすが行き届いたサービスの国、日本だけあって、
意識が高いです。
日本へ帰るとサービスの質の高さに毎回驚きます!
そしてでは、私が今暮らすドイツ、ここではどうなの?
やはりおもてなしの心って同じ?
方法は?
こんなことについて書いてみます。
まず結論からですが、
ドイツの「おもてなし」は日本のそれとずいぶん違います!(・・。)ゞ
やはり国民性とか違いますから。
先日ヨガの先生がお誕生日を迎えて
ちょうど私が行くコースの日にあたりました。
ですので、ヨガのレッスンが終わってから
車座になって床に座って、ちょっとしたお誕生日のお祝いを。
で、そのケーキ。
私達生徒が焼いたのではないです~!
焼いたのは、お誕生日を迎えた本人の先生。^^
Geburtstagskind とお誕生日を迎えた人を言いますが、
その当人が周囲の人にケーキなどを振舞うのが
ここドイツの習慣です。(ノ゚ο゚)ノ
(これはイメージ画像です。)
先生お手作りの、ヴィーガン対応もOKのレシピの
アップルケーキとブラウニーを一緒に食べました。
(アップルケーキはヘーゼルナッツのパウダー入り。
風味が増しておいしかったです。
そしてブラウニーは今が旬のさくらんぼ入り。)
その夕べ、みなで先生が焼いたケーキを食べながら、
心のこもった、本当に心がほっこり温まる
本物のあたたかさがある短い宴でした。
一番のご馳走は、気取りがない本物の気持ち
それがハートとハートから行き交っている。
それがね、「おもてなし」の真髄だと、改めて思いました☆
ドイツ人は質実剛健で、細やかさという点からいうと、
たぶん日本人は驚いてしまうところもあると思うのですが、
気取らない集まりに関しては、賢いです。
一言でいったら、「張り切り過ぎない」のです。
そしてたとえば、その手作りケーキをサーブしてくれるときも、
ドイツ式に、切り分けたケーキの横腹にブスッとフォークを刺して
渡します。
これね、別に怒っているわけではないです。
レストラン、カフェでもこんな風にサービスされることは
結構あります。
フォークが落ちないのでいいという、機能側面からだと思います。
そして生クリームをホイップしたもの、
ドイツ人は大好きで、それがほぼ必ずケーキに添えられたりしますが、
それを乗せてくれるときも、
エイヤッ!とほおる感じで乗せたりです。
これも特に怒っていませんよ。(笑)
そして食べ始めも、手渡された人から結構適当に
食べ始めています。
他の人の様子を見て、一緒にお祝いをいったりしてから
みなで調子を合わせて始めるという風景でもなく、
自由にパクパクという感じなのです。
洗練されている要素はあまりないかもしれませんが・・・
でも逆説的に、ある意味での洗練でもあるのですよね。
♡ おもてなしの心 ♡
その人の負担にならない範囲で、
自分も負担にならないことを
さらっとさりげなく分かち合うということ
その核が、そこにはしっかりありますから♪
日本ではホテルやカフェでのアフタヌーンティーが
流行っているんでしょうか?
私もカフェでのんびり空間を楽しみながらケーキは、
気分転換によく利用しますし、
豪華な、ちょっとずつ素敵な器に盛り合わせられた美しいスィーツは、
見ているだけでもハートのエネルギーが上がります。
そういう「豪華さ」と「細部への気配り」という
日本式のおもてなし、私も大好きです。
そして、ドイツ式の「さりげなく」 「気取っていなくて」
「ただフツーの」 やり方も、
別の極での洗練だなと思うのです。
こちらでお祝いをする際は、自宅などですることも多いため、
そういうやり方をすることで、負担に思う人が出ないわけですね。
みながお祝いそのものに集中できる
誕生日の歌を歌ったり、くだけた姿勢で
床にただ座って一緒に食べたりしているときの
あったかい雰囲気はすごく素敵でした♪
そして、先生のボーイフレンドもコースで習っているのですが、
彼もおつまみのようなものを作ってきていて、
とてもおいしかったです。
こちらも手作り。
バゲットを薄切りにしてカリカリにしたようなものといったら、
イメージしていただき易いかも。
オリーブとトマト入りでおいしかったです!
ドイツでは男性もこんな風にお料理をしたり、
ケーキを焼くこと、
案外と普通のことですので、その点も
肩肘張らずで素敵だと思いませんか?
ちなみにうちの夫も、週末夕食を作ってくれたり、
ケーキを作って!といえば作ってくれます。
おもてなしの心には、男性も女性もないですしね♪
日本とドイツのおもてなしの違いなどについて書いてみました。
あなたの『おもてなし』の定義って何ですか?
ハートに響くおもてなし、何が大切だと思いますか?^^