傷がほんとうに癒されるために
私たちは人生において、
さまざまな痛み、悲しみを経験します。
それは喪失であったり、
心のすれ違いであったり、
大きな渦に巻き込まれたように感じる体験だったり、いろいろです。
そしてたとえば喪失ということでは、
それは物、人、存在、思い出、絆、つながりなど
さまざまな形態がありますが、
その痛みがほんとうに癒されるためには、
同じ分野で、ある意味での乗り越えの体験が
必要になってきます。
違う分野で補償するというやり方を、取らざるを得ないときも
人生には間々あると思いますが、
けれどすっきり癒されるのは、同じ分野で
その悲しみとは、違う質をもたらしてくれる体験をするときです。
それは補償でも、補填でもなく、
同じ分野での新しい何か、存在、人との出会い。
その関わりにおいて、自然に生まれる感情、
内なるハートの発露において、
癒そうというのではもうなく、
自然に違うところへと在る自分を発見したりします。
癒そう、癒そうと意識しているときは、
同じ範疇で回っているようなものです。
そして、そこから離れたときに、
癒そう、癒されたいも、すでになくなっていることに
ただ気づいて行くのです。
そういった意味では、
人生においてさまざま経験しながらも、
いつも、どんなときも、新しいドア、機会、出会いへと
開いてゆける心を持ち続けることが、
ひとつシンプルながら・・・
幸せに生きるコツなのかもしれないなと思います☆
また、同じような体験で、ハッピーな帰結のものが
今現在、なかったりする場合でも、
今あるもの、経験、分野で自分の心を喜ばせてゆくこと。
小さなことでいいんですよね。
そして一歩一歩進んでゆくこと。
あるいは辛い中でもなるべく沿ってゆけるように
できる工夫をして過ごしてゆくこと。
その期間は、そのプロセスを通して
あなたの内側に尊いなにかを蓄え、耕している
その必要なときなのかもしれず、
その道をを歩きながら、
あなたにとって必要ななにかに、
出会ってゆくんですよね。
そしてその道を歩いた後、
同じ道を歩む方への道しるべとなってゆける。
大きなピクチャーには、私たちのマインドレベルの
判断を超えたものがあります。
そして私たちが生きる上で熟成してゆける英知、知恵には、
変えられるものを勇気をもって変えること
そして変えられないものを、受け入れる強さ
そしてそのどちらなのかを見分ける目、高次のマインドの
どちらも必要とします。