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2021-07-02

アニマルコンパニオンとの生活@ドイツ

動物にも優しい文化

ドイツで暮らしていると、
動物、自然に優しかったり、人権について考慮されている面を
感じることがあります。

(コロナ下でのロックダウンなどは、人権面から議論のテーマでも
ありましたけれど)

この世は人間を中心に回っている
マイノリティの声は届かなくていい

このあたりは、主張する力の強いドイツ文化のなかで
パラドックスのようにも感じるのですが、
だからこそ、ガツンと自分というものを主張するからこその、
意見や立場が違う存在についても考慮するという、
理でのアプローチも発達したが故なのかもしれません。

自分を主張しつつも、ドイツ人が自然や動物を大事にする姿勢

ドイツ人は自分の身の回りについて、日本人からしたら声高に主張するように
見えますが、

自然を大切にする側面、動物の暮らしやすさを大事にする面は
確かに社会にあります。

たとえば、動物、ワンちゃんなども公共の交通機関に乗れますし、
レストラン、カフェ、デパートなども入れます。

自然と言えば、そっけない感じで緑地や公園があるだけで、
気の効いたお土産屋さんなどはまずないですし、
カフェなどもあまりないですし、トイレを探すのにも困るくらいです。

自然は自然。
こんな感じなのでしょうか。

日常で和みを感じる、動物と暮らすライフスタイル

私もワンコを飼っているのですが、
こんなドイツでの暮らしに慣れると、
旅で他の国へ行ってびっくりしてしまうことがあります。
カフェ、レストランOKと思い込んで、戸外席だけがかろうじてOKだったとか、
公共の交通機関には乗れないなどです。

そんなすっかり馴染んでしまったドイツでの暮らしで、
こんな心がほっこりするシーンもあります。

私が時々行く近場カフェは、ケーキがおいしいので人気なのですが、
パティシエのオーナーの愛犬がカフェ内の角を占拠していて
別のワンコが来るとかなり大きく吠えたりします。

ですので張り紙に「店内はワンコ連れの方はご遠慮ください。
テラス席は大丈夫です」と案内してあったと家族に聞きました。

確かに、ワンコが入って来るとワンワンと吠えたててうるさいのですが、
でもお客さんも、そんなものという感じで気にしません。
そして依然、そのオーナーのワンコはマイ席を確保しています。

あるいは、私が時々行くヨガの先生宅も
会場は彼女のリビングルームですが、愛猫が自由に行ったり来たりで、
マスコット的にみなに受け入れられています。

経済、効率だけではない、豊かな社会へ

こんなあり方、仕事の仕方は、効率や経済を考えたら
多分やめておこうということになるのだと思いますが、
ライフスタイルありきということで、人間も動物も一緒にという姿勢が
私にとっては好もしく感じられます。

この世では人間がかなり威張っていますが、
人間だけの世界ではありませんし、動物や植物など
地球のお仲間も含めて住人であり、つながって共生しています。

違う存在の共生ということになれば、効率ではやくはやく!はできません。

こんな姿勢は子供たちの教育についても見て取れ、
ドイツでは学校で過ごす時間は日本よりずっと短いと思いますし、
休みも夏休みはまるまる6週間あり、宿題もないですし、
親子で旅行をはじめ、一緒に濃く過ごす期間として
当たり前に社会で認知サポートされています。

親たちも、休みを長く続けて取りやすいということも
それを可能にしています。

バランスの取れた社会の在り方

全体的に考えたら、良いと思えること

短期的視野で考えたら、良さそうに見えること

このバランスを取って全体像で考えることは、
これからますます大事なことになりますし、
私たち人間がそもそも、目先の欲でこの地球を好き勝手にして良いということも、
ないわけですよね。

ゆるい日常の、ちょっとほっとするシーンを眺めては
こんなことを考えたりします。

 

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