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2021-03-01

関わることでの心の栄養とは?

小さな気遣いが大きな心の安心につながる

私たちの心の安定は
人との、それも大切な存在との優しさあふれるやりとりで、
さらに大きくもたらされます。
小さな気遣いを贈ったり贈られたりで心が潤うのです。

たとえば誕生日。
日ごろから欲しいなと思うバッグがあったりする時、
経済力が許すのならば、
自分でささっと欲しいタイミングで買ってしまえばいいですよね。

気持ちは
「今、欲しいんだもん!」

「今の気分が上がっていてそれを持っている自分を想像すると、
さらに薔薇色のオーラで包まれるんだもん!」

「普段忙しくとてもがんばっている私なんだから、ご褒美をもらって良いはず!」

確かにその通り!ですよね。

今の時代は女性でも、仕事をしている、していないに限らず、
自分の小さな願いを満たすことに、後ろめたさを感じる必要はありませんから。
少なくてもそういう風潮は昔よりはだいぶありますね。

自分完結できる喜びシーンに他者の参加も招待してみる

そんな風にいろんなものを自分で、さくっと手に入れることも可能ながら、
そこに相手も入れてみたらどうかなとも、ふと考えるのです。

たとえば家族に、
「ねぇ、私の誕生日、もうすぐ来るよね!」
家族「そうだね~」。

そこで交わされるのが気のない返事だったとしても、

誕生日当日に相手から「これ、欲しがってたでしょ!」なんて
願っていたものをサプライズで渡してもらえたとしたら・・・なんて、
そんな妄想をするとやはり楽しいもの。
気持ちもさらにウキウキします。

循環が生まれると、さらにものも機会も愛おしく

自分で買えるから買うとしても、
相手にもその喜びの輪に参加してもらって、
二人の共通の思い出をつくってもらえたらなんて、思ってしまうからでしょうか。

自分だけの望み。
その望みが叶うことはそれ自体でもうれしいことではあります。

それに加えて、そこに他者に入ってもらって、循環の形で自分の元に来てくれた時、
「好きなもの」から、「思い出の品」に変化するからかもしれません。

自分の好きを理解してもらって、そこにある思いまでわかってもらって、
なおかつ相手からの気持ちとして届くものは、
やはり飛びきり大切にものになってゆくのです。

そんな、相手へちょっとした思いをかける熱量、気持ちが双方で同じ場合、
二人の間には良い感じの絆がつくられてゆくのでしょうし、
それが積み重なると、成熟した良い感じのご夫婦などになって行くのでしょう。
そこには即席では為せない、一緒に歩んだ時間があり、
そこに宿るエネルギーや思いや、やりとりを通して、
大切に熟成されたものだと思います。

今は物もあまりありがたがられず、かえってどれだけ断捨離できるかの方が
大切だと考えられたりします。
確かにものがあふれていて、しかもそれが、たいして使っていないものだとすると、
時々衝動的に片づけたくなるものですね。
物も保持するためのエネルギーを必要とするので、エネルギーも知らず使われていますし。

けれどそういう時であっても、そこにストーリーや思い出を感じる時、
人はそれを違うカテゴリ―へ入れて、「ずっと大切にするもの」として
扱うのだと思います。

日々のさじ加減で心軽やかに生きられる

そういう大切にできるものをちゃんと大切にして、
それを識別する目を養い、
同時に要らないものは潔く放して、心に重荷を背負わないで生きてゆく。
そういう姿勢が幸せにつながり、
自分らしいライフスタイルづくりになり、
人生の核を作るのだと思います。
そしてお互いの核がちゃんとある者同士は、協調もできる。

一人でも可能だけれど、相手も入れる余裕を持たせること。
楽ばかりに行き過ぎず、情緒やちょっと面倒なことや他者を気遣うこと、
わざわざ相手のためにやってあげること。
それを切り捨て過ぎないこと。
自立した人生を生きつつ、かつ自立し過ぎず、もちろん依存もし過ぎず、
でも相手が入れる余地をつくっておける、そんな「はじかない優しさ」。
そのさじ加減を当たり前のように、やさしさでできると良いなと思います。

ちなみに、ここまで書いてきたことは
うちの夫婦関係のことではありません。
まだまだそういう風には至れず、じたばたしている二人です。
けれど日々の身近な関係を通して、適度なセルフ・エンパワメントの姿勢も
育ってゆくのだなといつも思っています。

循環を生んでくれる相手は人間以外にもたくさん

また、例として夫婦関係について書きましたが、
やり取り、優しさを贈り与えあう相手は、人間と限定されているわけでは
ありません。

ペットちゃんたちの愛は無条件ですし、地面から伸びる植物たちの姿。
そこにはただ純粋な愛と信頼を感じます。
石を掌に乗せて愛でても、その個性と愛が伝わってきます。

人間だけではなく、すでに身の回りにいてくれている存在たちからの
やさしさにもちゃんと気づけて、感謝の思いのお返しをすることで、
ここでも良い循環が生まれ、
それが究極、私たちのハートもあたためてくれます。

ハートは循環で温まりがよくなり、
それは動くことでの風を生み、それが私たちに必要な
生命の火を熾し、燃やさせてくれるからですね。

 

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