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2020-05-18

人生の各ステージと天体

脳の本番は56歳から

最近『成熟脳 脳の本番は56歳から始まる』を読み、
脳という観点からもいろいろなステージがあり、フォーカスも違うこと含め
興味深かったです。

年を重ねることでの一つのギフトは、
人生をより俯瞰してみることができるようになること。
成熟さが育って来るということをうれしく読みました。

占星術的天体の年齢域

そして、占星術でも〇〇期(〇〇には天体名)という風に、
人生の各ステージを表現するのですが、すべてを経てゆくことで、
脳も成熟してゆくのかなと思いました。

天体の年齢域などと言われる、その天体には、月、水星、金星、太陽、
火星、木星、土星、天王星などがあてられます。

具体的には、各ステージの期間とフォーカスとしては、大まかに次のようなものです。

月期:生まれてから7歳くらいまで
*心の土台をつくる

水星期:7歳から15歳くらいまで
*知性やコミュニケーションの発達

金星期:15歳~25歳くらいまで
*感受性や、愛や調和(の感覚)を発達

太陽期:25歳~35歳くらいまで
*目的意識を発達させ、自分らしさに目覚める

火星期:35歳~45歳くらいまで
*積極性、外へ向けて表現

木星期:45歳~55歳くらいまで
*拡大・発展

土星期:55歳~70歳くらいまで
*制限や課題、根付かせ枠を固める

天王星期:70歳~85歳くらいまで
*社会から自由になり来世への準備

海王星期:85歳~移行まで
*あらゆる制限を超えてゆく

それぞれ、その年齢域の時には該当の天体の特質的なことが
発達しやすいということです。

各ステージを通して大切なこと

この各ステージを生きる上で大切なことは、
それぞれのフォーカスをしっかり生ききること。

たとえば、太陽期の25歳~35歳の時に「自分を輝かせるには?」について、
しっかり取り組むこと。

あるいは火星期の35歳~45歳の時に、積極的に自分を外へと表現することなど。

次の木星期は、そこまで培ったことを拡大発展と、
以前のステージの充実をもって、次の期へとつないでゆく、
バトンを渡すように全部つながっているわけですので、
そのステージ、ステージでのフォーカスを身に収めてゆくことが
次のステージへの土台となります。

自分の太陽を生きる=自分らしさを獲得してゆく

よく雑誌などで星占いとして出ている「〇〇座のあなた」というのは
たいてい太陽星座のことですが、私たちは生まれてからすぐ自分の太陽を
生きているわけではなく、より無意識世界の月で生き始めるんですね。

そして太陽の「自分らしさ」「自分の輝き」を
人生を生きる上から獲得してゆくことを促されます。

シンプルに言ったら、あなた任せで無意識で生きていては、
その力が自分のものになるわけではなく、意識的、能動的姿勢によってです。

太陽の次の火星期なども、積極的に果敢に働きかけることがとても大事で、
ここでもやはり自分を押し出さないで、人にお預けする人生では
達成感もなかなか得られないわけですね。

そうして、違うフォーカスの各ステージを生きることで、
総合的な力を蓄え、脳観点からの本に依りますと56歳で
人生の達人になる(入ってゆく)と。

土星回帰

この56歳というのは、占星術観点でも興味深く、
というのも、人生の切り替わりともなる土星回帰が
28~30歳頃、56~60歳頃と28の倍数ほどで訪れることと
シンクロします。

そこからも人生を進めて行くにあたって、今、土台は盤石か?を
土星がチェックするかのような、人生の揺さぶり期とも言えます。

揺さぶられるからこそ、強い土台のみ残ることで、
そこから自分に必要なものを構築してゆける、その原点に立たせてくれる、
本当の自分との擦り合わせも起きる時です。

そういう意味ではスムースになんでもうまく行くと想定するよりは、
いろんなことに遭遇しながら磨かれて行く、
そういうイメージがぴったりします。

そういえば、脳科学的観点からの本にも、たくさん失敗することが
そのままイコール、脳の成熟をもたらすということがありました。

チャレンジが降りかかることで強く活性化される部分もあるということで、
経験として、なんでも肥やしになるということですね。
失敗しても、悩んでも、選択を間違ったようでも、
実は全部、そのステージで自分にとって一番良い学びが訪れている。

そういう意味では誰もがみな、自分の個性に合ったそれぞれのステージを
体験して、どう体験したかが、その人らしさや生きる姿勢として昇華されているとも
言えますね。

生きるステージが変わる時の惑い

そして天体の「期」(ステージ)が変化して行く時は、人生でも大きな切り替わりと
なりやすいです。
その時は惑い易く、不確かさが増し、肯定感が減ったとしても、
それは違うフォーカスの期へと入って行く、その準備をしているのだということ。

人生の四季、様々な風景があるのですね。

そして、秋の紅葉が美しいためには、夏は暑く冬は寒く、
その時期ならではの特色を、しっかり表現してゆくことで為される。

感受性を養う時期、そしてがむしゃらに頑張る時も人生にはあれば、
拡大したり、反対に枠を決めたりといろいろな方向性が入って来ます。

土星回帰もそうですが、ステージの大きな切り替え時は、
今まで通用していたものがそうではなくなったり、価値観が大きく変化したり、
戸惑う時期でもあると思いますので、
それにしっかり乗って行くには、俯瞰させてくれるモノなり人なりが
身近にあること。

これも大きなサポートになると思います。

あなたは今、どこのステージにいますか?

その天体が促す質を、人生に反映することが十分出来ているようでしょうか?

あるいは、もうちょっとなんだけれど・・・というもどかしさが
あったりするでしょうか。

あるいは、転換期特有の惑いをもっていらっしゃるようでしたら、
その道をゆくナビをもっていらっしゃいますか?

難しい時期は、適切なガイダンスが大きな助けとなります。
一人だけでがんばらなくても、大丈夫ですよ。

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