魂の進化プロセスと星読み
星読みって最近さらに活発ですね。
星読みのスタイル、いろいろ
昔も占いスタンスで、太陽星座が〇〇のあなたの今週の予報とか、
〇〇座のあなたのラッキーカラーは今日これ!とか、
金運、恋愛運、仕事運・・・
お楽しみ的な、ラッキーか、ラッキーでないかという使い方は多くありました。
けれど今は専門家ではなくても、出生図を出せる無料ツールがたくさんあり、
それを活用すれば、かなり深いところ、相互関係的なところまで
知識を活用すれば読み込めます。
とは言え、専門家ですら「一生かけて精進する」という姿勢があるのが占星学。
古代の英知の天文学からすべてを含む学問体系だったわけで、
その歴史がありますし、簡単にささっと即席でというのではない、
深みと奥深さがあるのがこの学びです。
それは醍醐味でもありながら、かなりの基礎の知識が必要になる点で、
そのレベルの深さが即、読み込みの深さに影響します。
星読みをする際に大切なこと
かと言って、机上の知識だけが大事なのかというとそうではなく、
人を知る、人が生きる人生というものを知るということが欠かせません。
お勉強で学ぶところと、自分人生を舞台としてじっくり学んで得られる知恵を併せて、
活用して行くというのが一番ぴったりする学びだと思います。
そして、どう活用するのかという点でも、いろいろ変遷しながら、
現在は宿命的なものとして見るのではなく、
もし宿命的なものがあったとしても、例えばそれは20%くらいであり、
それを活かすもどうするも、その人次第というスタンスになっています。
より良く人生を動かすための知恵を得る。
人生の羅針盤、ナビとして使うという、人間主体の人生へ活かすスタイルです。
心理占星術と進化占星術
私は心理占星術という、個人の個性を観るというスタンスで学んでいて、
それはまさに、人生のナビとして効果的に人生を進める上で使うということです。
そしてさらに現在興味をもっているのが、魂側面を取り入れた読み方。
というのも、心理占星術ではその人の傾向や強み、チャレンジも見ますし、
また時期的な事象についても予測します。
けれど、それはあくまで私たちがこの世に生まれてこういうエネルギーがあって、
さてその材料を使ってどう生きる?ということなんですね。
魂を考慮する、考慮しない?
この世以前の世界、前世や魂の他の生などは、あまり考慮されません。
もちろん、前世、魂と言っても見えない世界でありますから、証明できることでも、
データを集めることでもないわけですね。
ですからあえて入ってゆかないということであると思いますが、
現世での課題として、例えば父親との間の問題、母親との間の問題という暗示が
出生図から見られるとして、幼い頃チャレンジだったそれを後年、
どう乗り越え、どう活かしギフトとするか?という点です。
なぜ、そういう天体のエネルギーを選んで生まれたのか?までは入ってゆきません。
けれど、人生でチャレンジが多い人、不条理なチャレンジを体験してきた人、
しかもそれが繰り返されたり、今の自分としてそれに符号するようなことがないのに、
人生にいろんなことが起きる方。
自分で選択できない難しさを背負っている方。
その場合、人生途上で「なぜ?」という疑問が生じ、それを解明したいと思うものです。
1足す1が2という、合理的な回答でなくても、人生に対するヒントとして、
なぜ?に応える一筋の何かをつかみたいと思うものですよね。
その場合、従来の宿命的占星術、あるいは心理占星術では物足りないという時、
もしかしたらこれがかすかな光明を贈ってくれるのでは?と最近思っているのが
進化占星術です。
この分野はまだ日本語での資料が少なく、英語でならジェフリー・グリーンさんなどが
深めていらっしゃいます。
魂の進化への個人的な興味から
実は私は冥王星がとても強烈な配置であることもあり、以前から興味がありました。
けれど、機が熟さなかったのか、特に深める機会がなかったのですが、
最近コースを取ったり本を読みだしたりしています。
というのも、私の場合、魂視点、過去世視点、そこから派生するカルマ的な観点で
重要な考察の天体としての、冥王星、月のノード軸(天体ではなく感応点)などが
とても特徴的な配置で、自分としても掘り下げる情熱を感じているのです。
そこには今生の目的意識である太陽も絡み、また魂の傷を表すとも言われる
カイロン(キロン)も強く関わり、魂ありきで読むことで初めて
ほどけて来るものが、宝の山のように奥にザックリあるのを感じているのです。
人生でチャレンジや突然のひっくり返しや、自分が選んでいる意識もないのに
人生に時に重いものが入って来て、
その中で「人生の意味」「人間とは?」などを自然考察してしまう方は、
きっと魂視点まで降りて紐解くのを促されているのだと思います。
魂の進化の段階(ジェフリー・グリーンさん)
ジェフリー・グリーンさんの魂の進化の段階としての、4つのステージがあります。
それに依ると、
・1つは「未進化段階」。(約3~4%の人)
たとえば植物や動物から人間として生まれて間もない段階。
あるいは退化した可能性。
・2番目は、「コンセンサス段階」。(70%ほどの人)
それは土星の意識とリンクしていて、この世の大多数派であり、
社会の規律、モラル、この世的な成功などと共鳴し、このコンセンサス段階でも
いろいろなステージがありますが、最終レベルとしては、社会のトップを目指したい、
社会的成功のポジションや物質的繁栄を目指したいという欲求があるといわれます。
そしてその欲求を叶えると、その「個人としての達成」として求める動きが止まり、
「今まで求めて手に入れたものへの価値」がガラッと変わり、
そこに一致感や重要性を感じなくなり、今まで吸い続けてきた息を
初めて吐き出すように、人生の向きや意義などが転換してゆくと言われます。
そうしてその個人は初めて「(今まで求めてきたものより)より大きな意味が
人生にはあるはずだ」と思うようになるというのです。
・そして3番目としては、「個性化段階」。 (20%ほどの人)
社会や外側の条件を見ていた個人が、そこを離れて(卒業して)、
自分にとっての真実に目を向け始めるということになります。
今までの社会から影響を受けての自動操縦の盲目的追従の姿勢から醒めて、
自分らしい追及を始めるんですね。
このステージでは、興味や姿勢を共にする人とつながったり、
また同時に従来の社会に吸収されることには恐れと抵抗を感じたり、
懸命に掴んだ個性化を守りたいという風に感じます。
そしてその後、その恐れを観ることで、また再びその個性化をキープしながら、
社会と溶け込むという進み方への努力を始めます。
そしてそれを経て、社会、現実でも、ユニークで才能のある人物ということでの
個人としての顕現が起きて来つつ、自分の内側では従来の社会のあり方とは
距離があるという在り方となります。
そしてさらに、本当に意識を宇宙や神性へと開くということに進んでゆきます。
・4番目のステージ「スピリチュアル段階」。(4~6%の人)
主観的なエゴの観点からソウル自体へとシフトしてゆきます。
それは波と海の関係のようです。
エゴと魂の関係を通した進化と読み解き
簡単に説明して書いて来ましたが、もちろんこれらは概要であり、
個人個人の進化のプロセスは違うのかもしれませんが、
エゴと魂の関係ということでは、進化としてこのような流れになるというのは、
うなづけるところがあります。
長々と「魂の進化の段階」として書いて来ましたが、
シンプルに、出生図を読み解くという際にも、どのあたりにフォーカスしているのか?
それにより、得られるヒント、ガイダンスも違うし、どう活用してゆけるのかも
違うということ。
たとえば、2番目のコンセンサス段階にいる人にとって
社会での成功や幸せが本当に一番大事だと感じる一方で、
コンセンサス段階から次の個性化の段階へ移ろうとしている人にとっては、
それはすでにそう大切なことではなくなっていて、より魂としての自分という視点で、
探求が始まっているということ。
進化のレベルによりチャレンジの捉え方も違う
そういう意味では、チャレンジの捉え方も
ただ「自分がこの世で望むものをジャマする嫌なこと」と思うか、
「自分らしい意識を発掘、開拓するために、ハイヤーセルフが
体験としておいてくれている覚醒のための機会」と思うかで、
捉え方すべては変わって来るのです。
一般的には、その両方が心にあるという方が一番多いと思います。
私が占星術のセッションなり、エネルギーヒーリングなりで
共有させていただきたいと思うのは、
より魂に近づくためのガイダンスなりエネルギーであり、
社会でどう、より幸せになるかだけではないなということがあります。
生き辛さだけで終わらず、魂の意図を汲む
というのも、私自身がそういう進化の促しのエネルギーをふんだんに浴びて生まれ、
個人レベルで望んでいるつもりはないのに、人生をひっくり返す出来事があり、
世の中の考え方にも馴染めず、いつも「なんか変・・・」と思いながら
生きてきたという、個人の個性があり、出生図からの象意があるからです。
今までは正直、それがただ生き辛さにつながるのみで、
自分が何を目指しているのかもすっきりとはわからずでしたけれど、
ようやく、魂が進めてきた私の今生でのパス(道)が少し大きな絵として
長いスパンとして全体性をもって映ってきました。
こんな長い文章を読んでいただきありがとうございます。
人生の上のチャレンジは、より魂と近しく足を揃えて歩む、
そのタイミングが来たという、人生からのノック♡