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2021-01-21

ワクワクの気持ちは心の暖房器具

心をあたためて過ごすためには?

ドイツで使われる暖房器具はハイツングと言います。

電気なので空気が汚れることもなく、じんわりと暖かくなる。
ドイツの冬は寒いイメージがあるかもしれないけれど、
実は家の内はヌクヌク。
灯油などの補給も要らず、エアコンの暖房より乾燥も少ない点でも、
安全で便利な暖房システムです。

さて、その暖房システムのハイツングとワクワクの気持ち。
「どこかに共通項、あるんですか?」という声が聞こえてきそう。

ハイツングは一か所で温水を作り出して、配管を使って各部屋に供給することで暖めるシステム。
部屋ばかりではなくトイレやバスルームなどにも設置されていて、
家全体が温水の供給、循環によって暖まる。
心もそんな感じかなとふと思ったのでした。

心にもっと元気が欲しい時

心の状態にもリズムはあり、何もしなくても元気な時もあれば、ガクッと落ちてしまう時もある。
心が元気な時は、意識しなくても自然に生活の活動が薪、燃料をくべるようになっていて
火種は尽きないし、良い相互作用や循環により燃え続けていてくれる。

けれど、心の元気がないとき、心の体力が落ちている時は、なかなか火がつかなかったり、
ついてもパワーが小さくて暖まらなかったり。

たとえば仕事ですごく乗っている時、恋愛でラブラブな時。
なにもしなくてもその高揚したエネルギーが伝わり、人生の各分野や他の人まで暖めてくれたりします。
仕事に張り切っている人の姿や恋をしている人の笑顔の輝きに、
「良いものを見ちゃった!」と当人は無意識でも、お福分け効果を感じるのがそう。
お福分け効果はありがたいけれど、自家発電でない限りは短い時間でとおり過ぎてしまうもの。

心の元気を安定して自家発電で作るには?

それならやはり、自分の幸せ、ワクワクする気持ちは自分で作り出す方が良いですね。
特に、循環がよくないなと感じたり心の体力低下を感じる時ほど、火種を絶やさないでいられる方法、
ついた火種を大きく安定させて燃やす方法が大切になります。
そしてハイツングのシステムのように、じっくりと暖まり、一つの部屋、分野だけではなく
全体をカバーしてくれるのが良いかなと。

では、火種はどこで燃やせばいい?

今一生懸命がんばっている分野で?
仕事? 恋愛? 経済?

意識している分野以外のところが案外鍵

シンプルに言えば、それ以外の分野に注目するのも正解。
そのフォーカスしている分野である程度の期間努力をしても、まだ十分暖まる感がないのならば、
火種はそれ以外で見つけてもいいということ。
セントラルヒーティングシステムが作動していたら、スイッチを押せばどこの部屋も暖まるように、
特定の場所でなくてはならないというこだわりは必要ないのだから。
そして案外、こだわるあまりの過度な集中や、そこから来る疲労感、重くなっているエネルギーなどが、
自然な循環を阻害しているということも多々あります。

仕事で詰まっているならば、仕事から離れての余暇を充実させたり、適度な運動をしたりすることで、
心も体も固さがほぐれ温まる。
ストレスの影響や気力の減退がある場合、そこで何とかしようとするより、
実は体を動かすのが一番速くエネルギーを変えてくれます。
別要素、別分野へ働きかけることはとても効果的なのです。

日常のレメディ:受動的なものから能動的なものまで

そして小さな火種、小さな分野から火を燃やしてゆく方法はいろいろあるし、
個性にも依るけれど、特に女性にとって簡単な方法の一つは、お花を飾ること。
テーブルに飾られたお花は一輪でも、食事をする度、お茶を飲む度、何かをする度に目に入り、
弱った心へ栄養を与えてくれ、優れたレメディ効果を発揮します。

「あっ、この色、可愛いなぁ!」
ふと思うその心に、お花のピュアでパワフルなエネルギーが流れ込みます。
心が疲れている時には、そんな受動的な方法でまずは火熾しをするのもおすすめ。

そして少しずつ元気になり始めたら、理屈抜きに、損得抜きに好きなことを楽しむことで、
火種が安定して大きくなって来ます。
その方法を自分なりにトリセツを持っておくことも良いですね。
そして受動的な方法から能動的な方法まで、いくつかを取り揃えておくとさらに良いです。

たとえば私なら、とても疲れた時にはネットフリックスで日本のドラマをまとめて見ます。
その際はテーブルにお花があったり、小さなキャンドルを灯しお香やアロマを焚いていたら万全。
ぼんやりとその時間にただ委ねて日本語に触れることで、少しずつ心の元気も満ちて来ます。

そして、その後はもう少し能動的にかかわれるものを。
最近再び始めたものでいえば、私の場合カリグラフィーの練習。
仕事にも関係がないし、才能があるとも思えない。しかも近くに先生もいないのでほぼ独学。
けれど理屈抜きに「いつかこんな流麗な文字を書きたい!」という野望を持ってしまっているのです。
何度も挫折しているので、上達する気配もないながら、けれどいつの間にかまた戻って来てしまう、
私にとっての不思議な趣味。
けれど、上手にならなくても、お金に全然ならなくても、どこか自分の美意識を反映するもの。
そして、焦らずゆっくりなんとかやってゆけそうなもの。

小さなことが心の支え

特に役にも立たないようでいて、でも案外心のつっかい棒になって支えてくれるのも、
こんな何気ない小さなものなのかも。
これを今書いていて、猫みたいなものなのかなとも思ったりします。
居るからと言って役に立ってくれるわけでもないながら、心を和ませバランスを取らせてくれ、
毎日の元気をくれる存在。

猫を飼うように、自分にとってのそんなものをじっくり育ててゆくことも、
自家発電の心の元気、情熱にはとても良いと思います。
心の分野の一つが暖まれば、自然に人生の他の分野も循環で回って来るのですし。

みなさまにとってのそんなものは何?
どんなことをご自分のトリセツとして整理できますか?

コロナでいろんな影響と制限がある時こそ、こういう小さなことを力にして
日々の生活を豊かにし、心身元気で過ごしたいですね♪

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